着物を初めて買うならどれがいい?初めての1着の選び方

着物の基礎知識

「普段着としてカジュアル着物を着たい!」

そう思っていざ買おうと着物ショップやネットを見てみると、種類がいっぱいあってどれを買ったらいいのか正直よくわからない…。

そんなお悩み解消のために、今回は初めて着物を買う方に向けて、カジュアル着物の種類と選び方をまとめてみました!ぜひ初めての1着、ファースト着物を買う時の参考にしてみてください。

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主なカジュアル着物の種類一覧

まずは主なカジュアル着物の種類とその特長を見ていきましょう!

色無地(いろむじ)

色無地 着物

柄の入っていない、黒以外の一色染めの着物。上品な装いになり、紋が入ればセミフォーマルとしても着られるので、カジュアルではなくセミフォーマル着物に分類されることもあります。素材は主に絹か化繊。シンプルなので帯合わせしやすい点も魅力です。

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小紋(こもん)

全体に同じ柄が繰り返されている定番のカジュアル着物。素材は色無地同様、絹か化繊がメイン。
色柄の種類が豊富で、上品な印象のものからカジュアル感の強いものまでさまざまなテイストがあります。

小紋の中でも江戸小紋と呼ばれるものは最も格が高く、紋を入れればセミフォーマルとしても着用可能です。

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紬(つむぎ)

単衣 紬 着物


織りで柄を表現している着物で、小紋と並んで定番のカジュアル着として親しまれています。素材は主に絹。紬の中でも、御召や紬の訪問着であれば略礼装として少しかしこまったシーンでも着ることができます。

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木綿の着物

木綿 デニム 着物

木綿で作られた単衣仕立ての着物。色柄にもよりますが、盛夏以外の3シーズンで着用できます。デニムの着物も木綿の着物の一種です。

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ウールの着物

ウール 着物

洋服でもおなじみの素材・ウールで作られた着物。主に秋・冬に着用するものですが、木綿の着物同様、基本的に単衣で仕立てられます。

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着物を選ぶポイント

では、具体的に着物をどのように選んでいけばいいのでしょうか?選び方には色々ありますが、今回は「着ていくシーン」「素材」「買い方」の3つのパターンで解説します!

着ていくシーンで選ぶ

着ていくシーンを想定して着物を決める場合は、目上の人や立てるべき主役がいるかどうかで考えるのがポイントです。

そのため、立てるべき相手がいるかしこまったシーンでは、色無地や江戸小紋、古典柄の小紋などカジュアルすぎない上品な印象なものがよいと思います。

それ以外であれば、あくまで普段着なので自由な装いを楽しんでOK。

以下が一般的な着用シーンの目安となります。

 結婚式
(友人として)
入・卒業式・
七五三 等
(親として)
カジュアルすぎない
パーティ・結婚式の二次会
会食・観劇友人との食事
美術館
ショッピング 等
色無地
小紋
×××
木綿××××
ウール××××
参考:成美堂出版『着物イロハ事典』

ただし、上記はあくまで目安なので、必ずしも当てはまらないことも。

結婚式でも最近ではドレスコードがカジュアルなものもありますし、入学・卒業式も地域差があったりもするので、主催者などに聞ける場合は確認してみてもよいと思います。

素材で選ぶ

着物の代表的な素材といえば絹(正絹)ですが、他にも木綿やウール、化繊などの種類があります。

同じ着物でも素材が違うだけで見た目の雰囲気や着心地も変わってくるので、着物選びの重要なポイントの一つになります。

 メリットデメリット
・保湿性や吸湿性に優れている
・肌触りがよく裾さばきがいい
・水や日光に弱くシミになりやすい
・金額が高い
※ただし、大島紬のように水に強い絹織物もアリ。
化繊・自宅で洗濯できる
・虫がつきにくい
・汗や日光、摩擦に強い
・絹より低価格
・絹に比べて通気性や肌触りに劣る場合がある
・静電気が起きやすい
・モノによっては安っぽく見える
ウール・保湿性や保温性が高い
・シワになりにくい
・自宅で洗濯可能。ただし縮む場合があるので要注意
・虫がつきやすいので防虫剤は必須
木綿・吸湿性・通気性が高い
・耐熱性があるのでアイロンがけOK
・自宅で洗濯できる
・シワになりやすい

ちなみに、色無地も小紋も紬も絹からできていますが、着心地はまったく別物。

色無地や小紋は柔らかものとも呼ばれる後染めの着物で、身体にとろりとフィットするような滑らかな肌触りが特長。気姿も優雅な雰囲気に。

一方の紬は、かたものとも呼ばれる先染めの着物。ハリ感のある固めの質感が特長で、着付けがしやすいうえ、街になじみやすい風合いなので洋服感覚で着れます。

先染めの着物と後染めの着物とは?>>

買い方で選ぶ

着物の主な購入方法は、お誂え・プレタ・リサイクルの3種類。

それぞれにメリット&デメリットがあるので、まずは自分のスタイルに合ったものを選んでみましょう!

 メリットデメリット
お誂え・反物で購入するので、自分サイズに仕立てられる・反物代、仕立て代などがかかるため値段が高い
・仕立てあがるまでに時間がかかる
プレタ・仕立て済みなので買ってすぐ着られる
・値段が安い
・既製品なのでサイズが合わないことがある
・量産型が多いため安っぽくみえるものもある
リサイクル
(アンティーク)
・仕立て済みなので買ってすぐ着られる
・値段が安い
・今ではあまり見られない色柄のものや1点ものが手に入る
・サイズが合わないことがある
・汚れや破れなどダメージがあるものが多い

購入場所については↓の記事でそれぞれのメリット&デメリットを解説しているので、あわせて参考にしてみてください♪

着物のほかには何が必要?

名古屋帯 ベレー帽
名古屋帯

まずはが必要です。カジュアルの場合、名古屋帯や京袋帯、半幅帯などが一般的です。

帯については、『【保存版】袋帯から名古屋帯、半幅帯まで!帯の種類を一挙大公開』で詳しく解説しています。

他には、草履や襦袢、半衿、帯締め、そして腰ひもなどの着付け小物が必要です。

和装小物草履、足袋、帯締め、帯揚げ、半衿
着付け小物・肌着腰紐、帯板、帯枕・伊達締め、衿芯、肌襦袢&裾除け(or着物スリップ)・長襦袢

着付け小物は一式セットになったものも売られているので、何も手元にそろってないならセット購入がお得です。

さらに詳しく着付け小物や和装小物を確認したい場合は、ぜひ↓の記事もチェックしてみてください★

【着物初心者向け】最初に揃えたい着付け道具一式を大公開!>>

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以上、初めて着物を買う時のポイントをご紹介しました。

もちろん選ぶ基準はそれぞれなので、店員さんや着物好きの友達、SNSなどの意見も参考にしながら、ぜひ着物ライフの第一歩を踏み出してみてください!

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