今回はこれから着付けを始めようと思っている方に向けて、必要な道具一式をまるっとをご紹介。
着付け教室や先生によって多少異なりますが、一般的にそろえておいたようが良いものをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
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着物と帯の選び方
まずは着物と帯。
着物や帯には、主にお誂え・プレタ(既製品)・リサイクルがあります。
メリット | デメリット | |
お誂え | ・自分サイズの着物が作れる ・着付けしやすい | ・値段が高い ・仕立て上がりまでに時間がかかる |
プレタ | ・値段が手ごろ ・仕立てあがっているので購入してすぐに着れる | ・自分サイズではないので着付けしにくい場合も ・カジュアル用が多い ・ものによっては安っぽく見えるものがある |
リサイクル | ・値段が手ごろ ・珍しい柄やデザインのものもある ・作家モノから既製品まで幅広く手に入る ・購入してすぐ着れる | ・サイズが合わなくて着付けしにくいことも ・シミや汚れ、破れなど多少ダメージがある |
予算や着ていくシーンなどによってぴったりのものを選んでOKですが、個人的に最初の1枚におすすめなのはプレタ。
サイズは決まってしまいますが、お手入れしやすくてリーズナブルなポリエステルや木綿素材が多く、中には帯とセットになったものもあるので、「手ごろな価格で始めたい」「練習用にとりあえず欲しい」という方にはよいでしょう。
>>最初の一枚はどれがいい?初めてのカジュアル着物の選び方<<
着付けに必要な道具11選
ここからは、そろえておいた方がいい着付け道具&和装小物全11点を一挙にご紹介します!
肌着(肌襦袢&裾除け)
着付けの際一番最初に身に着ける肌着。
上半身に身に着ける肌襦袢と、腰に巻き付けて着用する裾除け(すそよけ)を組み合わせて使います。
肌襦袢と裾除けがセットになったワンピースタイプ(着物スリップ)もあります。
襦袢(じゅばん)
襦袢は、肌襦袢の上に着つけるもの。
主に長襦袢と二部式襦袢の2種類があり、もっともスタンダードなのは長襦袢で、お誂えとプレタがあります。
襦袢の種類については、こちらの記事で詳しく解説してるのでぜひチェックを↓↓
>>長襦袢、二部式襦袢、半襦袢の違いとは?<<
半衿
半衿は、襦袢の衿に縫い付けて使うもの。
フォーマルにも使えるスタンダードは白の半衿ですが、さまざまな色柄や素材で作られたカジュアル向けのものもあります。
着付けの仕方や色柄によって印象が大きく変わるので、コーディネートのアクセントにもなります。
>>半衿の種類と使い分け方とは?<<
衿芯(えりしん)
襦袢の衿に差し込んで使う衿芯。
衿芯を入れることで、衿をキレイに立たせることができます。
今はプラスチックなどでできた差し込みタイプを使うことが多いですが、三河芯という縫い付けて使うタイプもあります。
伊達締め(だてじめ)
伊達締めは、襦袢や着物の衿あわせがずれないように留めておく着付け道具です。
素材は主に正絹とポリエステル。
どちらでもOKですが、正絹のほうが多少値段は張るものの、扱いやすく緩みにくいので、こちらを使っている人が多い印象があります。
腰ひも
腰ひもは、おはしょりを作るときなどに使う着付けには欠かせないアイテム。
帯のお太鼓結びを作るときに使ったりもするので、3本くらいは持っておくといいでしょう。
コーリンベルト
コーリンベルト(着物ベルト)は、伸縮性のあるゴム素材で両端にクリップがついているもので、着物の衿を留めておくために使用します。
着付け教室によってはコーリンベルトを使わず、腰ひもなどで代用する場合もあります。
帯板
帯板は、帯の下や間に挟んで使うもの。
帯の前部分にしわが寄るのを防いでくれます。
ベルトのアリ・ナシは好みで選んでOK。
基本的に通年同じものを使いますが、夏用にメッシュやへちま素材のものもあります。
帯枕
帯枕は、お太鼓結びをする際に必要な道具。
お太鼓の形を整える役割があります。
こちらも帯板同様通年同じもので構いませんが、麻やへちまの帯枕もあるので好みによって使い分けてもOKです。
帯締め
帯締めも、お太鼓結びに欠かせない着付け小物。
お太鼓結び以外でも、コーディネートのアクセントして使う場合もあります。
>>帯締めの種類や結び方をもっと詳しく見る<<
帯揚げ
お太鼓結びの際、帯枕を隠すために使われるのが帯揚げ。
色や素材もさまざまなので、コーディネートのポイントになります。
足袋と履物
足袋(たび)
カジュアル向けの色足袋や柄足袋、レース足袋など色々な種類がありますが、最初に買うなら断然白足袋がおすすめ。
フォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。
草履
一口に草履といってもその種類は多彩。
フォーマル向けとカジュアル向けがあるのはもちろん、素材や鼻緒の形・使われている生地などさまざまなので、好みや着ていくシーンなどに応じて選ぶようにしましょう。
>>草履と下駄の違いとは?<<
必須ではないけれどあると便利な着付け道具
続いて、マストでそろえておく必要はありませんが、あると便利な道具をチェックしてみましょう♪
和装ブラジャー
和装はメリハリのあるボディラインより、ストンとした寸胴体型の方がキレイに着付けができます。
そのため、胸元がふくよかな方はボリュームを抑える役割のある和装ブラジャーを付けたほうがいい場合も。
スポーツブラなどで代用するのもアリです。
和装用バッグ
留袖や振袖など礼装を着る場合は、和装用バッグがあると便利。
基本的にフォーマル向けのものは草履とバッグがセットになったものが多いです。
一方、準礼装や普段着であれば、洋装用のバッグを使ってもOKです。
補正用タオル
和装ブラジャーの項目で少し触れましたが、着物の場合ボディラインがフラットになっている方が着付けしやすいので、タオルを使って体型補正をします。
カジュアル着物においては、補正用タオルやパッドは必須ではありませんが、体型によってはあったほうがキレイに着つけられるので適宜用意しておくと良いでしょう。
タオルは自宅にあるフェイスタオルなどでOK。
より手軽に補正したいなら、既製品の補正パッドもおすすめ。
これ1つ巻くだけでウエストのくびれや背中のくぼみを埋めつつ、下腹をすっきりと見せてくれます。
>>『腰まわり補正用インナーメッシュ』について詳しく見る <<着物クリップ
着付けの際、着物と襦袢の衿の位置がずれないように背中心を留めたりするときに使うアイテム。
洗濯ばさみなどで代用もできますが、正絹などデリケートな着物の場合は生地を傷めてしまう可能性があるので、できれば揃えておくことをおすすめします。
まとめて購入できる着付けセットも!
以上、最初に揃えておきたい着付け道具をご紹介しました!
たくさんありますが、着付け道具一式がセットになったものも売られているので、まずはそちらでお得にゲットするのも一つの手。
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基本となる道具をしっかり揃えて、ぜひ着物ライフを楽しんでみてください♪