今回は、カジュアル着物のひとつとして人気のウールの着物にフォーカス♪洋服感覚で気負わずに着れるうえ、素材的に洋服ともなじみやすいので、和洋ミックスコーデ好きさんには特におすすめの着物です。
今回は、そんなウールの着物の魅力をお届けします★
ウールの着物とは?
昭和に流行した普段着のひとつで、その名の通りウール素材で作られた着物のこと。
ほっこりとした温かみのある風合いが特長で、絣模様やドット、幾何学などさまざまな柄のものがあり、ワンピースのような感覚で楽しめます。
ウールの着物は、紬や木綿の着物と同様カジュアル向けのものになるので、結婚式などフォーマルなシーンに着ていくのは、基本的にNGです。
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ウールの着物のメリットとデメリット
・お手入れしやすい
・リーズナブル
ウール着物のメリットは、手軽さ!
シワになりにくく、洋服のウールと同様自宅で洗濯ができるので、お手入れが簡単です。また、絹よりもリーズナブルなので、購入しやすい点も魅力。
・チクチクする場合がある
一方のデメリットは、ウールは虫に食われやすい点。そのため、保管時は防虫剤がマストになります。本来虫に食われにくい絹の着物とは別々に保管したほうが良いかと思います。
また、ウールは毛織物なので肌に触れるとチクチクしてしまうことも。しかし、近年は絹が混ざったシルクウールの着物も作られており、こちらは100%ウールよりも肌あたりがやさしく、ウールのほっこり感とシルクの光沢感の両方を楽しむことができます。
全部単衣仕立て!?着れる季節とは

ウールの着物は裏地の付いていない単衣仕立てになっているのが基本。けれども、通常の単衣の時季(6月・9月頃)だけでなく、初秋から春にかけて3シーズン着ることができます。
帯は名古屋帯や半幅帯を

ウールの着物は普段着として着用するものなので、帯もカジュアル向けの名古屋帯や洒落袋帯、半幅帯を合わせます。
ウールの着物はどこで買える?
デパートなどに入っているような高価な着物を扱っている呉服屋さんでは、あまり売られていない印象があります。
カジュアル着物をメインで扱っている着物ショップや、リサイクル着物ショップ、ネットなどの方が見つかりやすいかと思います。
特に私は岡山のアンティーク・リサイクル着物ショップの雅星本店さんや、大阪のさく研究所さんでよくチェックしてます♪
ウールの着物コーディネートまとめ
最後に、ウール着物のコーディネート例をいくつかご紹介します!

▲春先のコーデ。淡い色の半幅帯を合わせて軽やかに。

▲一方でこちらは秋口のコーデ。濃いめのカラーとクラシックテイストのベルトで温かみを出してみました。

▲レトロな雰囲気の花柄。半衿も半幅帯も木綿素材なので、全体的にほっこり感が出ます。

↑ヴィンテージ感のある小花柄のウールには、差し色に明るいオレンジの名古屋帯を合わせてメリハリをプラス。
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絹とはまた違ったテイストで和装を楽しむことができるウールの着物をご紹介しましたが、いかがでしたか?お手入れも楽で着付けもしやすいので、着物初心者さんにもおすすめです♪
気になった方はぜひトライしてみてくださいね!