部屋着として年中楽しめる!“おうち浴衣”のススメ

夏の着物・浴衣

夏の風物詩として親しまれている浴衣。花火大会やお祭りなど、イベントに着ていくイメージが強いかもしれませんが、実は部屋着として年中着ることもできるんです!今回は、おうち時間にぜひ試してほしい“おうち浴衣”のメリットや着方をご紹介します。

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浴衣はもともと部屋着だった!

浴衣は、平安時代に入浴の際に着用されていた湯帷子(ゆかたびら)と呼ばれる麻の衣服が原型とされています。

現在に近い用途になったのは江戸時代。銭湯の普及に伴って庶民の間に入浴の習慣が広まり、お風呂上りにバスローブのような感覚で浴衣を着るようになります。その後、主に部屋着として定着。今のように日中の普段着として着られるようになったのは、明治時代以降だそうです。

東都両国の夕涼、浮世絵、江戸時代、浴衣
『東都両国の夕涼』(国立国会図書館)

おうち浴衣の魅力とは?

着付けが簡単

浴衣は着物より手軽に着付けができるので、普段和装になじみがない方でもトライしやすいのがいいところ。しかも部屋着なので少々着崩れたり不格好になったりしても、周りの目を気にする心配もありません。

お手入れが楽

浴衣の素材は基本的に木綿、もしくはポリエステルなどの化繊がほとんど。自宅で洗濯ができるので洋服と同じような感覚でお手入れできます。ただし、モノによっては色落ちしてしまうものもあるのでご注意を!

充実感のあるおうち時間を過ごせる

いつもの部屋着ではなく、いつもと違う装いを取り入れることで気分転換にもなります。

浴衣を部屋着として楽しむポイント

浴衣

最低限の着付け道具で済ませる

なるべく手間を省きたいので、私は以下のアイテムだけで着付けをします。

・ワンピースタイプのキャミソール(浴衣下の代わり)
・腰紐1本
・コーリンベルト(腰紐でもOK)
・浴衣
・兵児帯or半幅帯

帯板は使いません。コーリンベルトは衿を留めるために使用しますが、帯を締めればある程度は留まるので、お好みで省くのもアリ。
帯結びも家の中なので適当で。カルタ結び帯結ばない帯結びであれば、時短でササッと結べます。

また、わずか10秒程度で結べてしまうお手軽なサッシュベルト帯もおすすめ。
以下の記事で紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください↓↓

なるべく汚れてもいい浴衣を選ぶ

浴衣は自宅で洗えるものがほとんどなので、多少の汚れは問題ないかと思います。
けれども、万が一落としにくい汚れがついてしまったときのために、可能であれば汚れが目立ちにくい色柄や、外着としてはあまり着なくなった浴衣を選ぶことをおすすめします。

袖が邪魔な時はタスキットがおすすめ♪

浴衣のまま家事など何か作業をしようとすると、邪魔になるのが袖。王道のたすき掛けでももちろんOKですが、個人的にはクリップで留めるだけのタスキットを愛用中。使い勝手がいいので一つ持っておくと便利です。

部屋着として着る「夏浴衣」と「冬浴衣」

暑い夏のおうち浴衣は、とことんラフにきるのがおすすめです。
おはしょりがぐちゃっとしていたり、衿元がきっちり決まってなくても大丈夫。
江戸時代の女子たちのようにだらっと着付けます。

一方、冬のおうち浴衣は、浴衣1枚だと寒いと思うので洋服ミックスがおすすめ。

上のTwitterの写真は着物を着ていますが、浴衣に置き換えてもOK。着付けも簡単ですし、しっかり防寒もできます。

浴衣のお手入れ方法

脱いだ後はすぐにしまわず、風通しの良い場所で陰干ししましょう。しばらく干しておくことで、湿気が取れて、ニオイ防止にもなります。

また、綿や麻、化繊の浴衣であれば、自宅で洗濯することができます
とはいえ、毎回洗濯する必要はありません。汗をかいたり汚れが気になったりしたときだけでOKです。

ただし、淡い色の浴衣は汗ジミができると目立ちやすいので、部屋着とはいえ気になる場合は季節の変わり目などに着物専門クリーニング業者に依頼して、汗抜きをしてもらうと良いでしょう。

帯は基本的に洗濯不要。着用後は浴衣と一緒に陰干ししたあと、キレイにたたんでしまっておきましょう。
詳しい浴衣のお手入れ方法はこちら>>


今回ご紹介したおうち浴衣の楽しみ方は私の自己流になるので、あくまで参考程度に。家の中で着るものなので、ルールなんてありません。自分の好きなスタイルで着てOK!ぜひ気軽にトライしてみてくださいね♪

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