春が近づいてきたら、洋服の衣替えと同様、着物も季節相応の装いにチェンジ♪
今回は色柄の選び方など、春のコーディネートのコツをご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
※本ページにはプロモーションが含まれています
春に着る着物は袷?単衣?
着物には、裏地がついている袷(あわせ)とついていない単衣(ひとえ)、そして夏に着用する薄物(うすもの)があります。
一般的に10月~5月は袷、6月・9月は単衣となっているため春は袷が基本。けれども、最近は早ければ3月・4月頃から夏日になることも多く、春でも単衣を着ることが増えてきています。
フォーマル・セミフォーマルの場では着物カレンダー優先で着て行く着物を決めたほうが無難ですが、カジュアルシーンであればその日の気温によって臨機応変に袷と単衣を使い分けてもよいでしょう。
カジュアルに楽しむなら木綿の着物もおすすめ!
袷を着ようか単衣を着ようか迷う日は、木綿の着物もおすすめです。
木綿の着物はカジュアル向けの着物の一つで、基本的にすべて単衣仕立て。生地の厚みや色柄にもよりますが、盛夏以外の3シーズン着ることができます。ワンピース感覚で気軽に着れる上、洗濯も自宅でできるのでお手入れも楽々!
久留米絣や遠州綿紬、伊勢木綿など産地物のほか、デニムなど洋服地の木綿で作られたものもあるので、気になる方はぜひチェックを!
木綿の着物についてもっと詳しく見る>>
春におすすめの着物の柄・色
古来より、日本人はその季節に合った色や柄を取り入れた装いを楽しんできました。そのため、着物にも季節感を取り入れたデザインのものが数多く見られます。
普段着については特に厳密なルールがあるわけではありませんが、礼装・準礼装を着用するフォーマルなシーンでは、こういった季節を意識した装いが特に好まれます。
春におすすめの柄
春の王道の柄といえば、桜。桜はさまざまな解釈がありますが、枝や幹などが書かれている写実的なものでなければ、通年柄でもOKとされています。
また、百花の王とも称される牡丹も春の花。豪華絢爛な印象を与えるので、振袖や訪問着など慶事の礼装に使われることが多く、華やかなシーンにぴったりです。牡丹以外の花が描かれているものであれば、通年使用することもできます。
他にも、桃の花や蝶、5月ごろに旬を迎える藤の花や杜若(かきつばた)が描かれているものもおすすめです。
ちなみに、基本的に着物も帯も季節を先取りするのがオシャレとされているので、描かれている柄の旬が訪れる1か月ほど前から着始めて大丈夫。
そのため、菖蒲やアジサイといった初夏のイメージがある花を5月ごろから取り入れるのもよいでしょう。
着物や帯の色は明るめのカラーを
春らしさを出すならパステルカラーやくすみカラーがおすすめ。
3月や4月は桃の花や桜を思わせるピンク系、新緑の5月ごろは藤色やグリーン系という風に同じ春でも時季によって色味をチェンジしてみるのもオシャレです。
小物で春らしさを出すのもアリ
さらに、着物や帯だけでなく、小物で春らしさを出す方法も。
同じ着物や帯でも、帯揚げや帯締めなどを淡い色味に変えるだけで温かみのある軽やかな雰囲気にチェンジすることができます。
寒暖差の激しい日はアウターで調整を
春は昼間と夜との寒暖差が激しい季節でもあるため、着物コートや羽織、ストールなど取り入れて調整するのもおすすめ。
防寒対策になるのはもちろん、着崩れ防止やコーディネートのアクセントにもなります。
着物で春の装いを存分に楽しんで
季節の移ろいを感じられる和の装い。
最低限のTPOさえ意識すれば、純粋にファッションを楽しむような感覚でコーディネートすれば問題なし。ぜひあなたも、春の高揚感を駆り立てるような着物コーデを楽しんでみください♪