5月は、肌寒い日もあれば、汗ばむ日もある気温が不安定な時季。
そんな時季は袷と単衣どちらを着ればよいのでしょうか?
今回はカジュアルシーンにおける5月の着物についてまとめました。
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一般的な着物カレンダー
一般的な着物カレンダーによると、5月は袷の着物の季節。
ただし、近年は袷の時季でも気温が高い日があるため、単衣を着用する方も増えています。
5月の気温
今回は2022年5月の東京の気温を調べてみました。
なんとこの年は最高気温が15℃台~31℃台とふり幅大!
参考までに、実際の5月の気温を見てみましょう。
いくら5月とはいえ、夏のような気温の日に袷を着るのは無理があります。むしろ浴衣でもよさそうです。地域差はありますが、5月はこのように気温の幅が大きい傾向がありそうです。
<参考:2022年5月 / 東京都の最高気温(単位:℃)>
フォーマルシーンはその場に合わせる必要がありますが、カジュアルシーンの着物は衣装ではなく衣服です。洋服でも気温に合わせて適切なものを選ぶように、普段着の着物もその日の気温に適切なものを選んでも全く問題ありません。
5月の着物コーディネート例
では、実際5月にどんな着物を着ているのか。
私の過去のコーディネートを振り返ると、袷から浴衣まで、幅広く着用していました。
袷着物
カレンダー通りの袷の着物。
くすみカラーの着物ですが、春らしさを感じられるように、小物は明るめのカラーでまとめています。
単衣着物
単衣の銘仙。
裏地がついていないので、袷よりもすっきり軽やかに着ることができます。
木綿着物
木綿の着物は基本的にすべて単衣仕立て。
生地の厚みや色柄にもよりますが、春・秋・冬の3シーズン着用できるので、袷か単衣か迷う時期にはもってこい。
浴衣
5月なのに30℃超えだった日は浴衣。襦袢ナシで着るには夏感が強すぎる印象があったので、下に襦袢を着て着物風に着付けています。最近は夏着物や単衣としても着れるような柄行の浴衣が多く販売されているので、1枚持っておくと便利です。
5月の着物に合わせるアウターは?
アウター(着物コート、羽織等)にも、主に裏地がついている袷、裏地がついていない単衣、透け感のある薄物の3種類があります。
着用時期に厳密なルールはありませんが、だいたい袷の着物には袷のアウターを、単衣の着物には単衣のアウターを、そして薄物のアウターは薄物(夏着物)のアウターにあわせるイメージです。
ただ、こちらもその時の気温や合わせる着物に応じてセレクトしてOK。
体感温度にもよりますが、私の場合4月や5月で気温が20℃を超えると、基本的にはレースの羽織をフル活用しています。着心地とデザイン、両方の相性を考えながら着物とアウターのオシャレを楽しみましょう!
中途半端な気温の時季で何を着ればいいか迷う一方、だからこそ選択肢も豊富なのが5月の和装の魅力でもあります。ぜひ参考にしてみてくださいね。