着物のアウターといえば、羽織や道中着、道行が定番。
これらは紗やレースなどで作られた夏物も販売されているので、気温が高い時季のファッションアイテムとしても活躍してくれます。
今回は、そんな夏向けアウターのメリットや種類をまとめてみました♪
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夏用のアウターをあわせるメリット
夏は着物にアウターがマストということではありませんが、さまざまなメリットがあるので、シーンに応じてぜひ取り入れてみましょう!
<夏用アウターのメリット>
- 冷房の防寒対策
- 塵除け
- 帯の崩れを防ぐ
暑い夏でも、屋内では冷房がききすぎて寒いと感じることもしばしば。そういうときの防寒対策として、羽織などのアウターが役に立ちます。
また、着物が汚れてしまったり、帯が引っかかって崩れてしまうという、思わぬアクシデントから守るという意味でもおすすめです。
夏のアウターの種類
夏のアウターは、袷や単衣の時期と同様、主に以下の種類があります。
道行コート
道行(みちゆき)コートは、着物用のアウターとしてはもっともスタンダード。衿が四角く開いた道行衿になっている点が特長です。色柄によって、フォーマル用とカジュアル用に分けられます。
道中着
道中着(どうちゅうぎ)とは、衿の形が着物の衿合わせと同じようになっている形のコートのこと。
基本的には普段着向けとなります。
羽織
羽織は、洋服で言うカーディガンのようなもの。基本的にカジュアル向けですが、一部紋が入ったものなどはフォーマルシーンで着用できます。
夏の羽織の素材
夏のアウターは、暑い夏でも涼やかに着れるよう、絽や紗、レースなど透け感のある生地で作られているのが特徴。
素材は正絹や化繊、木綿、麻などがあります。
夏のアウターを着れる時期は?
夏向けの道行や道中着、羽織はいつから着れるのでしょうか?
基本的に、袷の時季には裏地のついた袷のアウターを、単衣の時季は裏地のついていない単衣のアウターを、そして夏着物(薄物)の時季に夏のアウターを合わせます。
夏着物のオンシーズンは7月・8月ですが、近年は6月や9月でも真夏並みの気温の日が増えているため、夏着物や夏のアウターを着る時期はだいた6月~9月半ばごろまでが目安。
その日の気温に合わせて、袷の着物に単衣のアウターを合わせたり、単衣の着物に薄物のアウターを合わせたりしてもOKです。
夏のアウターは室内では脱いだ方がいい?
道行や道中着は「コート」に分けられるため、室内では脱ぎます。
一方で、羽織は「カーディガン」のようなものとされているので、基本的に室内で脱ぐ必要はありません。ただし、お茶席では脱いだ方がいいとされています。
夏のアウターのお手入れ方法
脱いだ直後のアウターは、湿気を含んでいる状態。
特に正絹のアウターの場合、湿気がたまると変色やカビの要因になってしまうため、脱いだ後はすぐにしまわず、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
洗濯は、毎回しなくてもOK。汚れが気になった時や、シーズンが終わってしばらく着なくなるタイミングで、丸洗いに出しておくと良いでしょう。
夏は汗をたくさんかくため、できれば汗抜きもあわせて依頼しておくと安心。特に薄い色のアウターの場合、汗ジミができると目立ちやすいので要注意です。
防寒や汚れ防止としての実用的な役割と、ファッション性を兼ね備えた夏のアウター。その日の気温やコーディネートに合わせてうまく取り入れて、暑い夏も快適に着物ライフを楽しみましょう!