みなさん、着物はどのくらいの頻度でクリーニングに出していますか?1枚あたりの料金は決して安くなく、着物の枚数が増えるほどメンテナンス費用も気になるところ。
そこで今回は、クリーニングの頻度や基本的なお手入れ方法について詳しくまとめました!
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個人的には汚れや汗が気になったときだけ出す

私は現在、着物だけで50枚以上も持っています。着物の丸洗いは、2026年時点で1枚あたりおよそ1万円前後が相場。この50枚を仮に年に1回すべてクリーニングに出すと、単純計算で50万円もかかることに…!正直なところ、メンテナンス費としてはかなり大きな出費です。
そのため、私は基本的にほとんどクリーニングには出してません笑
ですが、夏は汗をたくさんかくので、汗ジミ防止のため一部の単衣や薄物などはシーズンが終わるタイミングでまとめて出すようにしています。個人的に夏着物自体の枚数はそれほど多く持っていないため、今のところ大きな出費にはなっていません。
みんなはどうしてる?着物民のみなさんのアンケート結果を公開!
個人的にはほとんどクリーニングに出していませんが、他の着物好きのみなさんはどうしているのでしょうか?
今回Instagramでアンケートを実施!「着るたびに出す」「シーズンが終わるごとに出す(衣替えのタイミング)」、「汗や汚れが気になったときに出す」「その他」の4項目でヒアリングしてみました。

結果は、「汚れや汗が気になったときに出す」が7割近くに!
「その他」の意見としては、まったく出さない(出したことがない)という声がほとんどでした。
着物の状態をもっとも良好に保つ方法は“着る”こと?
着物は長期間しまいっぱなしにすると湿気がこもりやすく、カビや黄変が起こる原因になります。
今回アンケートに回答いただいた方は、着物を日常的に着用している方がほとんど。そのため、状態を良好に保つためには、しまい込むよりも「着る」ことが大切なのではと改めて感じました。どの着物もなるべく出番を作り、着用後には風を通す。この積み重ねが、結果的にクリーニング頻度を抑えることにもつながっているのではないのかと思います。
脱いだ後のお手入れがクリーニング頻度を左右する?

着物をキレイな状態で保つためには着ることとお伝えしましたが、あわせて意識しておきたいのが、着物を脱いだ直後のケア。
次の3点を意識しておけば、少ないクリーニング頻度で着物の劣化を最小限に抑えやすくなります。
脱いだ着物はすぐにしまわない
着物を脱いだら、すぐにたとう紙へ戻すのは避けたいところ。まずは着物ハンガーに掛け、半日から一晩ほど陰干しして湿気を飛ばします。
帯や帯揚げ、帯締めといった小物類も同様です。収納してしまうと湿気が残ってしまうため、しばらく風通しの良い場所に干しておくのが◎。直射日光は色あせの原因になるため、必ず日陰で干すようにしましょう。エアコンの効いた室内で、軽く風を当てる方法もおすすめです。
汚れがないかチェックする
陰干しとあわせて行いたいのが、汚れのチェックです。全体をざっと見るだけでなく、衿、袖口、裾、背中などもしっかり確認します。ファンデーション汚れや食べこぼしは、時間が経つほど落ちにくくなるため、気付いた時点で専門のクリーニング店に相談するのが安心です。
とくに厄介なのが汗ジミ。着用直後は目立たなくても、数日後に輪ジミとして浮き出ることがあります。淡い色の着物ほど影響が出やすいため、注意しましょう。
保管前の注意点
十分に乾かしたあとは、たとう紙に包んで保管します。収納場所は、桐箪笥の中など湿気がこもりにくい環境が理想です。
ちなみに、実は私はたとう紙は使わない派です。礼装や高価な着物を持っていないというのもありますが、頻繁に着用する上、たんすを置くスペースを十分に取れないなどの理由から、カラーボックスに収納。各ボックスには念のため湿気取りシートを敷いています。

着物をクリーニングに出した方がいいケースとは?

私を含め、着物好きな人はクリーニングにあまり出さない人が多いようですが、以下のケースに当てはまる場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
- 汚れや汗が気になる場合
- 長期間着る予定がない場合
汚れがついていたり、汗をたくさんかいたりした場合、シミや黄変として定着してしまう恐れがあります。特に礼装や淡い色の着物の場合は目立ちやすいので、速やかにクリーニングに出し、必要に応じてシミ抜きや汗抜きなども依頼しておくとよいでしょう。
また、滅多に着物を着ない方や、長期間着る予定がない着物がある場合も、着用後にクリーニングに出しておくと安心です。
あまり着ない着物は年に1~2回の虫干しを
着物をずっとしまい込んだままにしておくのは、状態を悪化させる大きな要因のひとつ。当面に着ない場合は、年に1~2回ほど箪笥から出し、虫干しするようにしましょう。虫干しとは、晴れた乾燥した日に陰干しし、着物にこもった湿気を飛ばすというお手入れ。風通しのよい場所であれば、桐箪笥の引き出しをしばらく開けっ放しにしておくだけでもOKです。
こうすることで、頻繁にクリーニングに出さなくても、カビやニオイの発生リスクを大きく下げることができます。
クリーニング業者の選び方

では、いざ着物をクリーニングに出したいと思ったとき、どこに出せばよいのでしょうか?
着物は洋服と構造も素材も異なるため、着物専門のクリーニング業者を選ぶのが基本。そもそも一般的なクリーニング店では着物を取り扱っていないところがほとんどです。
業者選びの際は、丸洗いだけでなく汗抜きやシミ抜きの実績があるかもチェックポイント。また、複数の業者を比較してある程度相場を把握し、料金が極端に安すぎる場合は、工程などを確認しておくとよいでしょう。事前に見積もりを出してもらえる業者や、状態を見て提案してくれるところに依頼すると安心です。
【自宅ケアも可能】素材別|絹以外の着物の洗い方と注意点

絹以外の着物であれば、自宅でケアできるものがほとんど。素材ごとの特徴を理解し、最適な方法でお手入れしましょう。
ポリエステルの着物の洗い方と注意点
| 項目 | 内容 |
| 洗濯方法 | 洗濯機・手洗い |
| 洗剤 | 中性洗剤 |
| 脱水 | ものによっては短時間推奨 |
| 乾燥 | 陰干し |
| 注意点 | 高温に弱く、熱で縮みや変形の恐れ |
※上記は一般的なお手入れ方法の目安です。素材や仕立て等によって異なるため、必ず購入店や商品タグ等をご確認ください
ポリエステルの着物は、ほかの素材と比べて扱いやすく、自宅で洗える素材として人気。洗濯表示を確認したうえで、着物専用洗濯ネット(大きめの洗濯ネットでも可)に入れ、手洗いコースや弱水流で洗います。洗剤は中性洗剤を使用し、漂白剤や蛍光剤入りのものは避けた方がよいでしょう。
ポリエステルはシワになりにくいため、洗った後は軽くシワを伸ばして陰干しするだけでOK。熱に弱いので乾燥機や高温アイロンは避けた方がよいでしょう。
木綿の着物の洗い方と注意点
| 項目 | 内容 |
| 洗濯方法 | 手洗い・洗濯機 |
| 洗剤 | 中性洗剤 |
| 脱水 | 短時間 |
| 乾燥 | 陰干し |
| 注意点 | 縮み・色落ちしやすい |
※上記は一般的なお手入れ方法の目安です。素材や仕立て等によって異なるため、必ず購入店や商品タグ等をご確認ください
木綿の着物は、普段着として親しまれており、自宅で洗える点が大きな魅力です。ただし、水洗いによる縮みや色落ちが起こりやすいため、洗い方には注意が必要。初めて洗う場合は、目立たない部分で色落ちチェックをしておくと安心です。
洗濯機を使う場合は、必ずネットに入れ、単独洗いが基本。脱水は軽めにし、洗濯後すぐに形を整えて干します。シワが気になる場合は、アイロンをかけてもOKです。
ちなみに、絞りなど特殊な加工が施された木綿の着物は、通常の木綿よりもデリケート。洗濯機の水流や強い脱水によって絞り特有の凹凸が潰れてしまうことがあるため、手洗いが無難です。心配な場合は、無理に自宅で洗わず、着物に対応した専門業者に任せるようにしましょう。
ウールの着物の洗い方と注意点
| 項目 | 内容 |
| 洗濯方法 | クリーニング推奨、洗濯機・手洗いも可 |
| 洗剤 | ウール対応の中性洗剤 |
| 脱水 | 短時間 |
| 乾燥 | 陰干し |
| 注意点 | フェルト化・縮みのリスク |
※上記は一般的なお手入れ方法の目安です。素材や仕立て等によって異なるため、必ず購入店や商品タグ等をご確認ください
保温性が高いウールの着物は、秋冬のカジュアル着として人気がありますが、一方で水に弱く、扱いには慎重さが必要です。基本的には着物対応のクリーニングに出すのが安心。自宅で洗いたい場合は、手洗い、もしくは洗濯機の手洗いコースや弱水流で洗いましょう。
脱水は短時間で済ませ、平らな場所でシワや形を整えたあと陰干しします。
麻の着物の洗い方と注意点
| 項目 | 内容 |
| 洗濯方法 | 洗濯機・手洗い |
| 洗剤 | 中性洗剤 |
| 脱水 | 短時間 |
| 乾燥 | 陰干し |
| 注意点 | シワが出やすい・風合い変化 |
※上記は一般的なお手入れ方法の目安です。素材や仕立て等によって異なるため、必ず購入店や商品タグ等をご確認ください
麻の着物は通気性に優れ、夏の定番素材として重宝されています。比較的水洗いに強いものの、シワが出やすく、洗い方によっては風合いが大きく変わる点に注意が必要です。
洗濯機を使う場合は、弱水流で短時間にとどめるのが基本。脱水後はすぐに取り出し、形を整えて陰干しします。シャキッとした質感を保ちたい場合は、半乾きの状態でアイロンをかけるときれいに仕上がりますが、ナチュラルなシワ感を楽しむのも麻ならでは。好みに合わせて仕上げ方を調整しましょう。
ただし、麻素材の中でも小千谷縮のようにシボ感を魅力とする着物は、洗い方や仕上げで印象が大きく変化。水の中で揉んだり、しっかり脱水したりすると、せっかくの凹凸が均一になってしまうことも。洗う場合は動かしすぎず、干すときも自然な形を保つのがポイントです。シボの風合いをできるだけ保ちたい場合や水洗いに不安があるときは、着物専門のクリーニング業者に依頼するとよいでしょう。
まとめ
着物のクリーニング頻度に絶対的な正解はありません。着用回数や素材、保管環境に合わせて判断することが大切です。日々の適切なお手入れと無理のない頻度を意識し、お気に入りの着物を長く楽しみましょう。

