夏といえば浴衣!着付けも簡単なので、普段着物をあまり着ない人でもなじみのある定番のカジュアル着です。
けれども、たまに浴衣だとちょっとカジュアルすぎるなーと思うことも。そんな時、私はよく浴衣を着物風に着付けて出かけています。
そこで今回は、浴衣を着物風に着付けるポイントなどをまとめてみました。
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そもそも着物と浴衣の違いとは?
着物の代表的な素材といえば絹ですが、浴衣と同様に綿・麻・ポリエステルを使用したものもあり、「単衣や夏着物と浴衣って何が違うの?」と思ったことはありませんか?
確かに仕立てなどは似ていますが、そもそも単衣&夏着物と浴衣は成り立ちが異なります。
単衣や夏着物は、気温が高い時季を考慮して作られた薄手の衣服。一方で、浴衣は入浴時に着用していた湯帷子(ゆかたびら)を起源とするもので、そもそも外出着として生まれたものではないんです。
それが浴衣として定着し始めたのが江戸時代。入浴後のくつろぎ着として着用されるようになりました。その頃は白や紺の地に古典柄や草花などをあしらった“浴衣らしいデザイン”が主流だったようです。
浴衣のさらに詳しい歴史についてはこちらをチェック>>
けれども、浴衣が夏のファストファッションとなっている現代では、素材やデザインが多様化。着物として着ても違和感のないものも出てきているので、夏着物や単衣の着物との境界線があいまいになってきている部分があります。
ただし、浴衣はあくまでカジュアル着。フォーマル・セミフォーマルのシーンでは、やはり浴衣ではなく着物を着用するのが基本となります。
浴衣を着物風に着るメリット
浴衣を着物風に着ると、いろいろなメリットがあります。
1.着用シーンが広がる
色柄にもよりますが、着物風に着ればきちんと感が出せるので、気軽なランチや美術館などにも着ていきやすくなり着用シーンが広がります。
2.コーディネートの楽しみが増える
着物の場合、半衿や帯揚げなど着付けアイテムも増えるので、その分コーディネートのバリエーションも増やせます。
3.盛夏以外でも着られる
透け感の強いものや夏っぽいデザインのものでなければ、単衣感覚で着ることも可能。旬の盛夏以外でも浴衣を長く楽しむことができます。
浴衣を着物風に着る3つのポイント
浴衣を着物風に着るポイントは次の3つ。
- 浴衣の下に襦袢を着る
- 足袋を履く
- 浴衣より長めに着付ける
着付けの少し仕方を変えたり、小物をプラスしたりするだけで、雰囲気をガラリとチェンジできます。早速、それぞれのポイントを具体的にチェックしていきましょう!
浴衣の下に襦袢を着る
着物と浴衣の大きな違いの一つが、下に長襦袢を着るかどうか。浴衣を着物風に着るなら、下に夏用の長襦袢を着て半衿を付けましょう。
夏であれば絽やレースなど透け感のある半衿が最適。コーディネートのアクセントにもなります。
ちょっと襦袢は面倒…という方は、長襦袢よりラフに着れる筒袖の半衿付き半襦袢や仕立て衿(うそつき衿 / 美容衿)を使うのもおすすめです。
足袋を履く
着物は基本的に足袋がマスト。夏は透け感のあるレース素材や、通気性に富んだ麻素材の足袋がおすすめです。履物は下駄でもOKですが、草履を合わせるとより上品な装いが楽しめます。
浴衣より長めに着付ける
丈の長さもポイント。浴衣はくるぶしが見えるくらいの長さが一般的ですが、着物風に着るのであればかかとが隠れるくらいの長さに着付けます。
着物風の着こなしに合わせたい帯とは?
着物風に着る場合でも、浴衣同様半幅帯や兵児帯をあわせてもOK。夏用の名古屋帯や洒落袋帯を合わせると上品さが演出でき、さらに着物感が出せます。
夏羽織を合わせるのもオシャレ!
透け感のある夏用の羽織やストールを合わせるのも◎コーディネートの幅が広がるのはもちろん、着崩れ防止や冷房対策にもなります。
浴衣を2倍・3倍と楽しむことができる着物風の着付け。正絹の着物に比べて浴衣はお手入れが楽なので、気軽に夏着物にトライしたいときにももってこいです!
まだ試したことがない方はぜひ挑戦してみてください♪