【着物の礼装】喪服の知識やマナー&おすすめのレンタルサイトとは?

和装の基礎知識

振袖や留袖、訪問着といった慶事の礼装と並んで覚えておきたいのが、喪服。

同じ礼装ではありますが、洋服同様お祝い事とは違ったルールがあるので、いざという時のためにマナーをチェックしておきましょう。

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喪服はもともと白だった!?

現在では喪服は黒が一般的ですが、実は日本ではもともと白が主流。

平安時代に貴族の間で黒い喪服が着用されたこともありますが、長い間白い着物が不祝儀においてはスタンダードでした。

黒い喪服が定着するのは明治時代以降。欧米諸国の影響によるもので、皇室では明治30年の葬儀の際に諸外国の国賓を意識して黒に統一され、それ以降黒が正式なものと規定されるようになりました。その後、徐々に庶民の間にも黒い喪服が広まり、現在の形になります。

ただし、地域によっては今でも白の喪服を着用するところも見られます。

喪服の種類

喪服は、黒一色でまとめた黒喪服と、黒以外の着物を合わせる色喪服に分けられます。
組み合わせによって格が変わるので、シーンによって使い分けましょう。

<喪服の格>
黒喪服+黒喪帯 > 黒喪服+色喪帯 > 色喪服+黒喪帯 > 色喪服+色喪帯

黒喪服

喪の第一礼装。弔辞の着物としてはもっとも格が高く、未婚既婚の区別はありません。

基本的には喪主や故人の家族・親族が告別式に着用します。

■着物
黒一色に染め抜き五つ紋(日向紋)の着物。生地は地紋のない一越縮緬(関西)や羽二重(関東)が一般的。夏は絽の生地が多く見られます。また、「悲しみを重ねない」という理由から、慶事に見られるような比翼や重ね衿は使用しません。

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■帯
共黒帯(腹合わせ帯の両面とも黒の帯)を着用します。名古屋帯が一般的ですが、袋帯が用いられる場合もあります。色喪帯を合わせると準礼装に。

■和装小物
喪服では、半衿と足袋以外は黒でまとめます。

色喪服

喪における準礼装。通夜や一周忌、三周忌などの法事の場で着用されます。

■着物
紫や紺、グレーといった地味な色の色無地や江戸小紋。色無地は地紋があるものを着用する場合は、慶事用の吉祥文様は避け、慶弔両用の流水、雲、波などを選びましょう。

紋は、喪主や近親者の場合は染め抜きの三つ紋か一つ紋(日向紋)をつけます。

■帯
黒帯、もしくは色喪帯を着用。

参列者の喪服

告別式の際、故人の喪主や親族は喪の第一礼装(染め抜き五つ紋黒喪服と黒帯)となりますが、参列者は格を下げた喪服を着用します。

黒喪服+黒喪帯の場合は、紋は三つ紋や一つ紋に。色喪服でも構いません。

今回ご紹介した内容はあくまで一般的な例のため、地域や故人との関係性によっては異なる場合があります。

近親者等に確認をし、シーンに合った装いで大切な人を送り出しましょう。

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