「アウターをはおる」「和装向けの保温下着を着用する」など、着物の防寒対策にはいろいろな方法がありますが、カジュアル着物なら洋ミックスコーデもおすすめ!
いわゆる和洋折衷コーデとも呼ばれる着方ですが、寒さを和らげるほかにもさまざまなメリットがあるんです。今回は、そんな防寒対策としてぜひ試してほしい洋ミックスコーデについてご紹介します。
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着物は風通しがいい!?
着物は帯周りは比較的温かい一方、袖口や袂、首元、裾合わせの部分など、風通しのよいパーツがあります。和装用の防寒下着やアウターなどもありますが、洋ミックスコーデであればこれらのパーツをより効果的にカバーできるので、防寒対策にもってこいです。
さらに、和装アイテムの一部を洋装アイテムに変えることで、着付けの手間を省けたり、動きやすくなったりというメリットもあります。
洋ミックスコーデで寒さ対策をするコツ
では、具体的にどのようにコーディネートすればよいのでしょうか。ここからは、主な洋ミックスコーデのコツを4つご紹介します。
ハイネックやパーカーをあわせる
襦袢代わりにパーカーやハイネックのニット、ブラウス、シャツなどをあわせてみましょう。防寒になるのはもちろん、トップスの種類や色柄によって雰囲気がガラリと変わるので、半衿とはまた違った衿元のオシャレを楽しめます。
ボトムスは裾除けやステテコ、ペチコートなどをあわせるのがおすすめです。
襦袢代わりにワンピースを着る
着物の下にワンピースをあわせる方法もおすすめ。襦袢も肌襦袢も裾除けもすべてカットできるので、着付け時間を大幅に短縮することもできます。
ワンピースは、生地が厚すぎるものだと着ぶくれして見えてしまうため、あまり厚みのないものを選ぶとよいでしょう。
草履ではなく靴を履く
着物の定番の履物である草履や下駄。どちらも足袋を履いたとしても外気にさらされた状態なので、靴に比べると防寒性が劣ります。そのため、思い切ってブーツやスニーカー、パンプスなどにチェンジしてみましょう!草履や下駄に慣れていない方でも歩きやすい上、急な雨に見舞われても足元が濡れにくくなります。
着付けのポイントですが、靴をあわせる場合は少し丈を短めに着付けるのがおすすめ。装いのカジュアル感が増し、靴の雰囲気とバランスがとりやすくなります。
洋ミックスコーデにおすすめの着物や帯は?
着物に洋服をあわせる洋ミックスコーデは、基本的にはカジュアルシーン限定の着こなしです。最近はフォーマル・セミフォーマルな場も多様化しているので、洋ミックスコーデで出席できる場もあるかもしれませんが、一般的にはカジュアルシーンのみと思っておいた方がよいでしょう。
そのため、着物もカジュアル向けのものが◎。中でも、紬や木綿、デニム、ウール、銘仙は洋服の風合いとなじみやすいため、初心者の方でもコーディネートしやすいでしょう。
小紋はあまり上品すぎる色柄のものだと洋服の雰囲気と合わない場合があるので、チェックやストライプ、ドットといった洋服にも見られる柄や、幾何学模様や更紗などのモダンな柄がおすすめです。
ちなみに、上級者になるとフォーマル向けの着物をドレッシーな洋ミックスコーデでカジュアルにアレンジしている方もいらっしゃるので、オシャレなフォーマル着物を持っている方はぜひ挑戦してみてください!
あわせる帯もカジュアル向けのものが一般的。名古屋帯や京袋帯、半幅帯、兵児帯などの種類があるので、コーディネートの雰囲気によって選んでみましょう。
洋ミックスコーデの着付け方
洋ミックスコーデの着付け方に決まったルールはなく、基本的には普段の着物と同じように着付ければOK。参考までに動画で着付けている様子をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
洋ミックスコーデの注意点
防寒対策だけでなく、着付け時間の短縮や動きやすさにも貢献してくれる洋ミックスコーデ。メリットがたくさんある一方、注意点もあります。主なものが以下の2つです。
- カジュアル感が強いため着て行くシーンが限られる
- 途中で脱ぎ着できない
洋ミックスはコーディネートの仕方によっては通常の和装よりカジュアルダウンした印象になるため、着ていけるシーンが少し限定される場合があります。例えばちょっぴりリッチなレストランでの食事や観劇など、セミフォーマルまではいかなくとも、オーソドックスな装いが好まれる場に着て行くのは避けたほうが無難かもしれません。
また、洋ミックスコーデは、襦袢など和装下着代わりに洋服を着るというスタイルが多め。途中で暑くなっても自由に脱ぎ着できないため、寒暖差が激しい日や温かい室内にいることが多い日は、洋ミックスではなくアウターで防寒したほうがよいでしょう。
寒い日は洋ミックスコーデであったかオシャレを楽しもう!
防寒とオシャレを両立できる洋ミックスコーデ。普段の着物より簡単に着付けられるので、おうち着物などラフに和装を楽しみたいときにもおすすめです。
まだ試したことがない方も、この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね!