初めての浴衣。そもそも何を買えばいいのか、予算はいくらくらい必要なのか迷う方も多いのでは?
そんな方のために、今回は初めて浴衣を買うときにかかる予算や浴衣の選び方などをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
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浴衣に必要なアイテム
今回は私が普段浴衣を着る時に使っている着付け道具を、チェックリストにまとめてみました。
帯は半幅帯でも兵児帯でもどちらでもOKですが、兵児帯の方が比較的簡単に結べます。半幅帯は作り帯も販売されているので、帯結びが不安な方はこちらを選ぶのもおすすめです。
浴衣下は浴衣スリップとも呼ばれるもので、浴衣の下に着る下着です。汗を吸い取ったり、下着が透けてしまうのを防いだりする役割があります。
腰紐は、おはしょりを作るために必要なもの。タオルで体型補整をする場合などは別で腰紐が必要になるので、2~3本持っておくと安心です。
コーリンベルトは、衿元が開かないように留めておくもの。代わりに腰紐を使ってもOKです。また、コーリンベルトの上から伊達締めを締めると、さらに衿元がしっかり固定されます。
そして、帯板は帯の間、あるいは帯の下に挟むもので、帯のシワや崩れを防ぎます。
浴衣を買うために必要な最低予算は?
浴衣や帯は高級品からお手頃品までさまざま。伝統的な技術で制作された浴衣や有名ブランドの浴衣は10万円以上することも。
そのため今回は“最低”いくらあれば浴衣が買えるのかを基準に、金額を出してみました。
(価格参考:楽天 / 価格は2024年6月8日時点のものです)
まず、浴衣は帯や下駄とセットで売られていることがほとんど。
3点セットでもっとも安いものが2,495円(税込)でした。
そして、着付け小物もまったく持っていない場合は、セット購入がおすすめ。
こちらは一番安いもので2,200円(税込)でした。
なんとセット品であれば、たった2品購入するだけで準備完了!合計金額は4,695円。
だいたい5,000円くらいあれば、浴衣を含め必要最低限のアイテムを一式そろえることができます。
そのほか、お好みで帯締めや髪飾り、巾着など和装用のバッグを買い足してもよいでしょう。バッグは洋服用の籠バッグなどをあわせてもOKです。
浴衣を選ぶときのポイント
基本的に浴衣は洋服と同じように、自分の好きなものを選んでOK。でも、そうは言われてもたくさんありすぎて迷う…という方は、次の3つのポイントを参考にしてみてください。
浴衣の素材
浴衣の素材には、主に木綿のものとポリエステルのものがあります。素材によって色柄の雰囲気や肌触りが変わります。それぞれの特長をチェックして、自分好みの風合いや着心地のものを選んでみましょう。
メリット | デメリット | |
木綿 | ・値段が手ごろ ・肌触りが良い ・自宅で洗濯可 | ・織り方によってはカジュアル感が強くなるため着用シーンが限られる ・自宅で洗うと多少縮む場合がある |
ポリエステル | ・自宅で洗濯可 ・値段が手ごろ ・シワになりにくい | ・モノによっては通気性や吸湿性が悪い ・色柄によっては安っぽく見える |
木綿やポリエステルのほか、値段は高くなりますが麻や正絹の浴衣もあります。
詳しく知りたい方はぜひ下の記事でチェックしてみてください!
浴衣の柄
低身長の方は小さめの柄がおすすめ。大きな柄だとおはしょりや帯で隠れてしまって柄がキレイに見えなかったり、背の低さが強調されてしまったりすることがあるためです。縦のラインが強調される繊細なストライプ柄も、すっきりとした着姿を演出できるので低身長の方にもぴったりです。
一方、高身長の方は大きな柄のものを着ると華やかさが引き立ちます。また、コントラストがはっきりした色や濃い色も似合うので、特に無地感の強いシンプルな浴衣の場合はビビッドな色味のものを選ぶとメリハリのある装いになるでしょう。
浴衣の色
浴衣の色選びは、実際に現物を肩に当てて顔映りを見ながら選ぶのがおすすめですが、ネットなどで購入する場合はパーソナルカラーを参考にしてもよいでしょう。
パーソナルカラーとは、その人が持つ髪や肌、目の色をもとに、主に4つのタイプにカテゴライズして、似合う色を導き出す方法のこと。浴衣の色はもちろん、洋服やメイクの色選びの参考にもなります。
簡易的なものであればWEBで簡単に診断できるので、気になる方はぜひ試してみてください!
浴衣を着て行ける場所は?
洋服には冠婚葬祭などに着用するフォーマル向けのものや、普段着で楽しむカジュアル向けのものなどがあり、シーンによって使い分けていますが、和服の場合はこれらが洋服よりも明確、かつ細かく区別されています。
浴衣は花火大会や夏祭りに着て行くイメージがありますが、実際のところは浴衣は和服の中ではどのような位置付けで、どんなシーンで着ることができるのでしょうか?
近年、ライフスタイルなどの変化から着物ルールは寛容になってきていますが、一般的に種類によって以下のように使い分けられています。
浴衣は、着物の中ではもっともラフな和服。イメージ通り、花火大会や夏祭りなどのカジュアルな外出向きです。
ただし、セオαという高品質なポリエステル浴衣や、しじら織りと呼ばれる木綿の着物などは、浴衣でも夏着物としても着れるため、一般的な浴衣より幅広いシーンで着用することができます。
ロングシーズン着用できる万能素材「セオα」とは?>>
しじら織りの着物の着心地をレポート!>>
【上級者編】活躍シーンが広がる!浴衣を着物風に着付ける
浴衣は、色柄や素材によっては着物風に着付けることができます。浴衣に慣れてきて、「夏祭り以外にも、浴衣を楽しみたい!」という方は、ぜひチャレンジしてみてください!
着物風に着付けるためには、以下のアイテムを買い足す必要があります。
- 肌襦袢
- 裾除け
- 長襦袢
- 半衿
- 足袋
肌襦袢と裾除けは、二つがドッキングされたワンピース型の「着物スリップ」もあるので、こちらで代用するのもOKです。
浴衣のお手入れ方法
浴衣は自宅の洗濯機で洗えるものがほとんど。洗濯表示を確認しつつ、以下の点だけ気をつければ、洋服と同じように洗えます。
- ネットに入れて単体で洗う
- シワを防ぐため、脱水は短めがおすすめ
- 干すときは陰干し
浴衣は、色移りする可能性があるため、単体で洗うのがおすすめ。
木綿の場合は洗った後シワになりやすいので脱水はできれば短めに。シワが気になる場合はアイロンをかけてもOKです。
着付け道具をまったく持っていなくても、最低5,000円ほどで一式そろえることができる浴衣。洋服を選ぶように浴衣も夏のワードローブの一つとして、ぜひ楽しんでみてください!